水没したシャンパンゴールドのW126
メルセデスベンツ 300SE 部品取車 |
|
令和元年12月更新
令和2年7月更新 |
◆車検証記載事項
■登録 H2年(1990年) ■車検 切れ ■車台番号WDB126024-1A57***
■走行 211,500km
■長さ502cm 幅182cm 高さ143cm ■重量 1590kg ■排気量 2.96L |
◆現車の特徴と状態
令和2年7月の熊本球磨川災害によりボンネットの高さまで水没してしまいました。しばらくの間、掲載を継続していただきますが、家屋の復旧などと併せて、売るつもりのなかったW107型の500SL(約55000km走行)と一緒に、近い将来処分せざるを得ません。部品取車として必要な方はいらっしゃらないでしょうか。8月いっぱいまでを目処にしています。
下記に示される写真及び車両情報は、すべて水没前のものになりますのでご注意ください。
作動が渋くなっていた運転席側パワーウィンドウのユニット交換をして、ストレス無く窓の開閉ができようにしました。それと同時に信頼の置ける、元ヤナセのメルセデスに精通した熟練整備士の手によるフルメンテナンスを受けました。
この車輌は1990年当時、メルセデスベンツの日本における販売代理店であったヤナセが販売した車輌です。都会に在住する最初のオーナーさまが20年以上の長年にわたり通勤(高速道路利用)で利用されてきた実績ある車輌です。平成25年にレストアを趣味とされる方の手に渡り、エンジン及びミッションのオーバーホール、また、足回りも純正部品でリフレッシュされています。
エクステリアは、気品があり格調の高いシャンパンゴールドの車体で威風堂々とし、存在感を放ちます。光沢のある表面は年式を感じない仕上がりとなっています。この300SEでは、黒や白、シルバーの車体はよく見かけると思いますが、シャンパンゴールドは珍しく希少です。
また内装に至っては、目だった汚れも無く、良い状態を保っています。(ハンドルやレバー等はそれなりに使用感があります。)特筆すべきは、ファブリック仕上げ(ブラジルブラウン色)の落ち着いた室内色で、クラシカルな雰囲気とカジュアルが融合された、肩肘を張らないで運転できる不思議な感覚を味あわせてくれます。
☆ボディカラーはシャンパンゴールド
☆ヤナセ物の車輌
☆エンジン・ミッションOH(約21万km時点)
☆キセノンHIDヘッドランプ
☆バックセンサー付き
☆ETC&ナビ付き
☆電動リクライニング機構のパワーシート
☆パワーウィンドウ
☆集中ドアロック
☆運転席エアバック付き
☆ABS付き
☆純正ボディーカバー
◆どんな車
1979年のフランクフルトモーターショーでデビューした「W126」ベンツは、バブル経済期の真っ只中にあった日本において、社会の成功者たる富裕層のシンボルとなり、所有する喜びを与えるまでになり、メルセデスベンツを自動車メーカーの頂点へと押し上げた傑作モデルです。
W126型は1979年~1991年の12年間も販売されたロングセラーで、セダンの「SE」「SEL」とクーペの「SEC」があります。
|
|
|
☆ |
|
|
★見学・購入の申込み手順はこちらで確認! スライドショーを見る
|
|
|
|
|
|
|
【取材記】 平成29年11月 |
|
◆取材記
本当は売るつもりの無かった車輌だったようです。別件で所有者さまにお会いした時に、この300SEを見つけてしまったものですから、声を掛けておいたのです。なにぶん珍しい色で品格があったので、タイミングよく都合が付くなら自分に譲って貰おう思って…。
この型(W126)のメルセデスベンツは、会社の社長が通勤時に後部座席に乗るために会社が用意した車輌というイメージを持ちます。現車もそのような使われ方をしてきたようです。
ただ普通と違うのは、車体色が当時では選ばれにくいシャンパンゴールド。バブルの絶頂期は何でもド派手でハッキリとした主張の強い物(白や黒)が選ばれていたからです。ハイセンスなシャンパンゴールドの選択には拍手を送ります。
◆試乗記
試乗で感心したのは乗り心地です。なんと伝えたら宜しいのでしょうか。遮音性は最新の車と比べたら劣りますが、ハイトの高いタイヤから来る独特の静粛感なのか。空の雲に乗ったらこんな感じになるのでしょうか。とにかく優雅に走るのです。意外なのは、質実剛健を地で行く為の仕様だと思いますが、末切り時の切れ角が尋常ではなく、5mを越える車体で楽々Uターンできるところです。
300SEは3リッター直列6気筒エンジンで185psを発揮し、スムーズに回転が上昇する上質な味わい。直列6気筒モデルでは最高出力となります。他560などはV8エンジンとなり味わいが変わるようです。
内装飾もブラジルブラウンという特徴のある、落ち着いた色調です。W126のイメージは皮の内装ですが、座り心地はファブリックに分があります。もちろん温かみという点でもファブリックの方が勝ります。年式と走行距離からは想像できないほどしっかりしており、座面の摩れなどもほとんど見られません。
高級車として品質と信頼性と安全性を持ち合わせるW126ベンツは、富裕層に高い支持を受けていました。それらに、お洒落でエレガントな装いが付け加えられていますので、嫌らしさのない車輌になっています。
|
☆ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
◆ジャッキアップポイントゴム装着。H30.8追加 |
|
|
|
所有者さまからのメッセージ |
|
◆所有者さまからのメッセージ
令和2年7月の熊本球磨川災害によりボンネットの高さまで水没してしまいました。しばらくの間、掲載を継続していただきますが、家屋の復旧などと併せて、売るつもりのなかったW107型の500SL(約55000km走行)と一緒に、近い将来処分せざるを得ません。部品取車として必要な方はいらっしゃらないでしょうか。8月いっぱいまでを目処にしています。
このメルセデスベンツ300SEは、家族との時間をゆったりとすごす為に手に入れて、ドライブを楽しんでまいりました。とても優雅に走らせることが出来て満足でした。
もともと女性オーナーの下で、大切にされてきた車輌と聞いています。メーター読みでの走行距離は大きくなっていますが、エンジン・ミッション・足回りに至るまで5年前にオーバーホールを受けていますので、実質的には走行の少ない車輌と同じだと思っています。
また、私が所有するようになってからは、3000kmでオイル交換をしています。
この年式のメルセデスベンツ300SEで、これから先も安心して乗れる車輌で、珍しいボディカラーなので大切にしてくださる方に譲れたら嬉しいと考えていましたが水没してしまって残念です。
|
|
|