Copris Club Nostalgic Car Selection |
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'94 Mercedes-Benz E500 type W124 |
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今回ご紹介するのはW124の1994年モデル メルセデスベンツE500となります。
もちろんE500が特別なモデルということは皆さんご承知のことと思います。
それでは現車の説明の前に当時のメルセデスベンツのことを少しだけ。
1980年代のメルセデスは徹底的に理想主義を抱え徹底的に安全や高品質にこだわりました。
またそれが多くの消費者に支持され高額であっても本物の機能をもとめる顧客に飛ぶように売れたのです。
10年間で3万kmしか走らない客にも100万km走る客にも、同じように100万km走れる車を売っていたからこそ、3万kmの客も喜んで100万km分のお金を支払ったのです。
現行のメルセデスももちろん安全や品質にこだわったものづくりをされています。しかしながらかつてのようなこだわりの車作りから新たな価値感の提案に移行しているようです。
言い換えれば消費者の志向がそうさせているのかもしれませんが。
古き良き時代の「完璧か無か」のメルセデスの物づくり。
一度お乗りいただければなるほどなと納得していただけることでしょう。
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さてE500のご説明を
当時(1990年当時)アメリカでR129型の500SLが発売され人気となったのですが、500SLの4ドア版の要望が出されたことからミディアムクラスに500SLのエンジンを搭載することになったのです。
そのためその開発をポルシェに依頼したことからポルシェとの関係が非常に深いモデルとされています。もちろんチューニングはポルシェのバイザッハ研究所が担当しました。
完成したマシンのパフォーマンスは最高ながら非常に高コストになってしまったため、(シャーシも大幅に刷新され多くの部品がR129より移植されました。普通のW124とは別物です)ダイムラー側では市販するか否かかなり悩んだそうですが、何とか市販にこぎつけたようです。ちなみに当時の新車価格は1500万ほど。高級車です。
テストコースでのハンドリングの煮詰めは当時ザウバーに在籍していたジャン=ルイ・シュレッサーが担当したそうです。こんなことからもただ単なるミディアムクラスセダンという位置づけではないことがわかりますね。
初期モデルにおいては製造工程の一部も貨車でメルセデスのジンデルフィンゲン工場と往復させてポルシェのツッフェンハウゼン工場が担当していました。(これも高コストの要因のひとつです)
そんな状況もありE500(500E)を求める方は初期モデル(1992年式まででしょうか)に対しポルシェが作ったメルセデスだとの思い入れから、その製造年月日にこだわられたりするのですが、基本的には当時不振のポルシェの遊休ラインを使ったまでですから同じものです。
また初期モデルの方が5ps程出力が高かったのもあいまったようですが、それは後年式モデルは排ガス規制対策が施されたためのようですね。
逆に燃費は後年式の物の方が向上していました。
総生産台数は10,479台。日本には正規輸入で1184台が輸入されたようです。
(ちなみに並行輸入でも相当数が輸入されました。実はアメリカでは日本に比べそれほど評価が高くなかったのですね。当時の日本はバブルまっ盛りでしたもんね)
さてこの魅力的なE500の詳細は各欄にて紹介させていただきますね。
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ボディーの造形はきわめてニュートラルで、きわめて堅牢で、きわめて無駄なく高精度に作りこまれています。
今見ても大変美しくまさにメルセデスというオーラを身にまとっています。
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漆黒のボディーです。その艶と輝きは、まさに漆工芸のよう。
深みのあるその艶は輪島塗や浄法寺塗の高級”黒呂色”塗のごとく・・・。
当時のメルセデスの塗装にかける情熱が垣間見えます。
またソリッドだけに塗装の状態がよくわかります。
状態としては10段階の8.8以上は十分あげられると思いますよ。
しいて言えばチンスポイラーにほぼ気にならない程度の飛び石跡とリアフェンダーにこれもごくわずかな小傷があるぐらいでしょうか。
素晴らしい質感です。
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特徴的な外観は、16インチ8Jの5穴専用ホイールの装着と前後トレッドを拡大しフェンダーもワイド化したことや、
専用の前後バンパー、フォグライト等によって表象され、他のW124と区別されています。(ちなみに現車は18インチ)
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グリルおよびボンネット形状は500EからE500になってマイチェンです。 |
フロントフェンダーの迫力。ノーマルのW124とは異にします。
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E500からバンパーはサイドパネルと同色となりました。 |
W124ではサイドミラーの付け根のゴムの部分が劣化している個体が
多かったりするのですが、御覧のとおり大変いい状態を保っています。
もちろん車庫内で紫外線にあたらないよう大事に保管されていますから
さもありなんでしょうか。
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スモークテールレンズもこの年式から。 |
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ボンネット 美しい。 |
ルーフ 美しい。 |
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サイドビュー。塗装の質感がよくわかるでしょ。 |
ホイールはAMGの18インチに差し替えられています。
ちなみにタイヤはF:245/40/18、R:265/35/18
前後とも8部山ぐらいでしょうか。
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おとなし気なリアビューなのですがね。E500のエンブレムを除けば・・・。
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基本的には普通のW124とほとんど差がないコクピットなのですよ。
落ち着いた、大人のための空間です。
状態は御覧のとおり申し分ありません。
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55619km実走です。
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電動テレスコピックステアリング装備です。 |
ウッドパネルの状態も秀逸です。クラックなど発見されませんでした。
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カーペットも2重式とされています。
ほぼ汚れやシミなども発見されませんでした。
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天井の状態 秀逸です。
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基本大変速い車ですからね、レーダーは必需です。
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4シーターですからリアのヘッドレストは2ケとなります。 |
インテリアは清潔かつたいへん美しく保たれています。
当時のメルセデスらしくシートの質感と固さは絶品ですね。
まあ、もともと1500万の車ですからね格別なわけです。
状態は10点満点中の8.8以上は十分にあげられるでしょう。
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シートのへたりや擦れなど皆無です。
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後部座席は2名
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エンジンは500SL(R129) の為に完全新設計された5ℓV8DOHC、M119型です。
メルセデスが満を持して採用した可変バルブタイミング機構や
LHジェトロニック燃料供給装置を備えた目も覚めるような高性能ユニットでした。
排出ガス規制対策モデルである後期型の現車はDOHC32バルブ4,973cc、最高出力325PS/5,700rpm、
最大トルク49kgm/3,900rpmのペックとなります。
当時ミディアムクラスにSクラスのV8エンジンを搭載したモンスターセダンは、
その地味な外観と卓越した性能から「羊の皮を被った狼」と呼ばれました。
ちなみに0-100km/hは6.5秒、0-400mは14.8秒です。
またハイパワーを制御するためこの後期モデルではブレーキも前期モデルから強化されています。
より制動性能を高めるために600SLに用いられていた直径320mm、300mmのディスクブレーキを装備し、
キャリパーも全て鋳鉄製となりました。ちなみに前輪ブレーキキャリパーの製造元はブレンボからATE製に変更です。
現車を拝見してびっくりですがそのエンジン音の静かなこと。まさに高級車のそれです。
ただし、ひとたび鞭をくれるとまさに「羊の革をかぶった狼」。
W124はボディー剛性が格別ですからね、鉄の塊が矢を射るがごとくカッとんでいきます。
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当たり前ですがオイル漏れや異音、
ミッションの滑りなど全くございません。
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全長×全幅×全高 |
4755×1795×1410mm |
車両重量 |
1700kg |
エンジン |
水冷V型8気筒DOHC |
総排気量 |
4973cc |
最高出力 |
325ps/5600rpm |
最大トルク |
49.0kg-m/3900rpm |
ブレーキ |
F/Rベンチレーテッドディスク |
サスペンション |
F:マクファーソンストラット R:マルチリンク |
走行距離 |
55,619km |
御覧のとおりトランク広いです。 |
カーペットを剥ぐと御覧のとおり。
バッテリーはトランクなんですね。
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気になる点 1
ごくごく軽微なリアフェンダーの小傷
タッチアップも必要ないレベルかな。 |
気になる点 2
チンスポの飛び石跡
当たり前なレベルかと・・・。 |
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◆ コプリスクラブ取材記 ◆
W124いい車です。
当時のメルセデスの「完璧か無か」の哲学を形にしたまさに高級車。
しかもE500です。
E500というモデルは実際のスペックを越えた速さがあるのですね。単純に0-100km/hのデータだけを比べれば当時のメルセデスにはR129の500SLやW140の600SEの方が若干速いのかもしれませんが、体感におけるスピード感やボディー剛性からくるアクセルを踏んだ時のフィーリングは、やはり格別です。
まあジェントルな大人のためのスポーツカーとでも言いましょうかね。今でいえばC63AMGみたいなもんです。
ちょっとおとなし気に見せて、そのくせいざとなったら「バヒューン」。
しかも何気にくすぐる「ポルシェ」の匂い・・・・。
いいなこれ。色っぽい!!
今回取材に伺いその存在感と美しさにうっとりです。
間違いなく良い車だと思いますよ。
まずは何なりとご質問を・・・。
車両は愛知県東部にございます。
ぜひ見学にお越しくださいませ。
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4/11追記
大事なことを忘れていました。
いくら最高のメルセデスとも言えどもやはりどこまでメンテナンスをされているかが購入される際のポイントです。
特にW124は予防的メンテナンスや部品交換で新車に戻るとよく言われていますが、まさにその通り。
わたしのS124も175000km走行していますが、長距離取材に重宝しています。
さて現車のメンテナンス履歴をざっくりご紹介いたしましょう。(油脂類を含めて消耗部品は省きます)
・ラジエターサブタンク交換、・フロントハブベアリング交換、・リアサブフレームマウント交換、・リアアロアアームおよびボールジョイント交換、・リアストラットアーム交換、・タイロッド交換、・リアスタビロッド交換、・リアアキュムレーター交換、・前後プロペラシャフトコンパニオンプレート交換、・センターマウントおよびベアリング交換、・前後ブレーキホース交換、・スターターモーター交換、・バッテリー交換、・フロントハブベアリング交換、・李サブフレームマウント交換、・キャンバーアーム交換、・タイロッド交換、・リアスタビ強化品に交換、・リアショックアブソーバー交換、・捨てあるんぐダンパー交換、
・その他諸々で車検費用は別でメンテに200万というところでしょうか。
とりあえず手を加えるところはないかと思います。
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メルセデスの真価、ここに極まり。
出品地 愛知県
\3,980,000
*車検有効期間平成31年 9月
*個人売買ですので消費税はいただきません *ただし自動車税の月割及びリサイクル券費用はご負担ください
掲載車両に関しての質問及び購入、見学のご希望は下記までご連絡願います。
Copris Club 代表 影山まで h・fone:090-4257-9113 e-mai:copris@zc4.so-net.ne.jp
◆ 出品車両募集 ◆
◆大事な愛車の出品ご希望の方は携帯もしくは上記メールまでご連絡ください。 出来る限りご自宅まで取材に伺い、責任をもって私がページを作成いたします。
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