※詳細 ●年式 　平成９年 ●車検 　無し（平成２７年で切れました） ●走行距離 　７，８３３ｋｍ（恐らく実走行です） 　前オーナー様が平成２５年に走行距離７，５００ｋｍで購入し、２年間で３３３ｋｍお乗りになり、現在７，８３３ｋｍとなります。 　バイクを沢山持っていた方なので、極まれに乗る程度でガレージに保管していました。 　途中でキャブレターを代理店のウィングフットさんから購入し、交換しました。その際にエアファンネル仕様にしました。 　２７年で車検が切れてから乗らなくなりましたがキャブレターのガソリンとタンクのガソリンを抜いた状態で保管していました。 　当方、ＳＥＩＹＡＡ神奈川代表加盟店：石塚が２９年３月に購入しました。 ※ノーマルで無いところ ●エアファンネル ●ＵＰハンドル（当時の純正オプションかもしれません） ●シートをスムージング加工 ●ウィンカーを小型化 ●テールランプ＆ナンバー台をルーカスタイプに ●クラッチホルダー＆レバー ●左右ハンドルスイッチ ●右チェンジ左ブレーキを右ブレーキ左チェンジに改造 ●ヘッドライトがＫＯＩＴＯのバイク専用Ｈ４ハロゲンです。 ●フロントフェンダーの英国式ナンバー台 ※メンテナンスと状態 　バッテリーを充電し、プラグを清掃し、新しいガソリンを入れて直ぐに始動できました。 　マフラーから黒煙白煙ありません。 　仮ナンバーで試乗しました。 　エンジン、ミッション、クラッチ異常、異音ありません。 　アイドリング安定、吹け上がり良好。 　電装も一通り正常で発電もしています。 　ヘッドライトはＫＯＩＴＯのＨ４ハロゲンですので明るいです。 　ブレーキも効きます。 　前後タイヤほぼ１０部山。 　オイルにじみありますが、床にボタボタこぼれる程ではありません。 　大きな苦労なく車検は受かると思われます。 ※コメント 　インドのエンフィールドは１９５５年から生産しています。イギリスのエンフィールドのライセンス生産（フルコピー）から始まり現在に至ります。 　今回のブリット５００は今のインジェクションモデルと違って、ライセンス生産を始めた頃とほとんど何も変わらずに５０年以上に渡って生産され続けて来ました。古き良き英国のビックシングルそのものと言えます。 　３５０はそこそこ見かけますが、５００となりますと、なぜかなかなか見かけません。Ｇｏｏバイクで検索しても全国で１台しか売りものが掲載されていません・・・ 　キャブトンマフラーからの音が大変良く、「昔のオートバイってこうだったんだよな〜」という郷愁にひたってしまいます。 　走ってみれば、所詮昔のシングルバイクですからスピードはさほど出ません。というか出ても車体がついていかないので出せません・・・低速トルクがタップリなので、そこに身をまかせ、ＴＯＰギアで５０ｋｍ〜８０ｋｍくらいでとことこ走るの気持ち良いですね！１００ｋｍまでは出してみましたが、特にエンジンや車体の振動等に違和感はありませんでした。これ以上出すとパニック時のブレーキが怖いので、やはり下道では８０ｋｍくらいが限度ですね。高速に乗っても１００ｋｍ巡航程度です。これ以上は回転数が上がりすぎるので、エンジンに無理はさせたくないですね。 　ここまで走ってくれれば５０年代設計のシングルバイクとしては上出来かと思います。 　ハンドルもＵＰハンドルで乗りやすく、楽な姿勢で景色が良く見えます。５０年代のトラアンフなどもこういう感じのハンドルだったりします。もし、ハンドルの形状が気に入らない場合はハンドルのハーネスとワイヤー類が長くなっていますのでトラッカーハンドルや低くて幅広のハンドルなども装着可能かと思います。 　シートの具合も良く、あまり疲れず、飽きずに、ゆっくりと音と振動と景色を堪能しながらノスタルジックな世界に浸ることが出来ます。こういうバイクだからと割り切ってのんびりした旅が似合います。 　今回の車両は右ブレーキ＆左チェンジに改造されています。もともとの逆チェンジの状態ですと、乗るたびにいちいち気にしないといけないので、少し疲れますが、やはりこの仕様の方が楽に運転できると思います。右ブレーキのエンフィールドはなかなかありません！！ 　車両の状態からして走行は実走行であると思われます。 　鉄の塊ですから錆びやすいのも事実ですが、そういうところやアルミ部分を磨き込んだりするのも楽しいですね。 　５００の単気筒ですが、ＳＲよりは俄然エンジンが大きく、迫力があります。 　前後１９インチのホイール＆タイヤも迫力があり、乗った感じも今時の１７インチのバイクとは全く別の乗りごごちで楽しいですね！ 　メンテナンスも日本に代理店が沢山ありますので、時間はかかるかもしれませんが、情報やマニュアル、部品の供給は十分可能です。 　年式は平成９年式ですが、構造は１９５５年とさほど変わりません。旧車入門にもぴったりな１台かと思います。まさにバイク界のシーラカンス、面白い１台ですよ。 　年式相応の錆び傷ございますが、そこそこ綺麗な状態を保っていますし、カスタムの具合もセンス良くまとまっていますので好印象です。 　もう少し綺麗にしたり、シートの裏を手直ししたりしてから引き渡し致します。 　納車の際はバッテリーの新品をお付けいたします。 ※動画はこちらです。 https://www.youtube.com/watch?v=TwKJPVWANzs&feature=youtu.be 大切にしてくれる方にお譲り致します。

▲ハンドルが「フランダース」もしくはフランダースタイプになると思います。なかなかこれが見慣れるとかっこ良く見えて来るから不思議なものです。前オーナー様も映画「乱暴者」のマーロン・ブランドに憧れていたのかもしれませんね。

リムに点錆びありますがメッキ状態良好 スポーク少々錆びあり	タイヤほとんど１０部山
リムに点錆びありますがメッキ状態良好 スポーク少々錆びあり	タイヤほとんど１０部山

※コメント追記�@

エンジン始動手順解説 　ガソリンコックをOFFからＯＮへ（横向きから下向きへ） 　右サイドカバーのイグニッションキーをON（真ん中から左へ回す） 　キックが硬くなるところまで一旦踏み下ろす（これが圧縮上死点で、混合気が圧縮されている状態） 　ハンドル左にある小さいデコンプレバーを引き、少しだけキックを踏み下しエンジンから圧縮を抜く 　これで圧縮上死点で圧縮が抜けた状態になります 　デコンプレバーを戻す 　キックを軽く踏み下ろす（圧縮が抜けていますので強く踏まなくても踏み下ろせます） 　エンジンが掛かります 　アクセル保持して数分暖気します 　冬場はこの際にキャブレター右側のレバーを下げて、チョークを使います。 　※慣れれば簡単です。力の無い女性でもエンジン始動は可能です。ご不明な点はお問い合わせください。 　　デコンプ機能の無いエンフィの３５０の方がやや難しく力が必要です。 　　こういった旧車なりの儀式も楽しいものですね。 　　デコンプとはエンジンにある空気抜きの弁の事で普段は閉じているが、レバーを引く事により一時的に燃焼室に穴を開けて中の圧縮された混合気を抜く事が出来る機構の事です。イグニッションやキルスイッチが無い古いタイプのバイクでデコンプを使ってエンジンを停止するものもあります。 　このエンフィードはヘッド右側にその機構があり、排気バルブを強制的に押し下げる事により、圧縮を抜くようになっています。 ▼エンジン始動動画はこちらです。 　　https://www.youtube.com/watch?v=fO0UYHaoagU