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“いかにもジウジアーロデザイン”です。
線で構成されたボディラインは、よく見ると実はひとつとして平行な2本は存在しないのですね。
このあたりがジウジアーロの凄さですね。ボンネットの長さとキャビンの大きさとのバランスや、パネル面積とガラス面積との比率まで気を遣ってあります。
ルノー21のデビューは1986年。当初は4気筒SOHC1,400cc、1,700cc、2,000cc、2,200ccのガソリンエンジンと、1,900cと2,100ccのディーゼルエンジンがラインナップされました。
オーソドックスな4ドア3ボックスセダンのボディは、居住性の良さがウリのコンサバな車でした。正直に言って、特にこれといって取り柄のない普通のセダンだったヴァン・テ・アンに、稲妻レベルの衝撃が走るモデルが追加されたのです。
その名も“RENAULT 21 TURBO”。デビューは1987年です。
スマートと言えば聞こえが良いですが平凡だったヴァン・テ・アンのスタイルを、スポイラーとエアロパーツで武装して、(日本人はこの手のモディファイが大好きです。シトロエンBXにもそんな仕様がありましたよね)空冷インタークーラーを装備したギャレット製T-3(!)ターボチャージャーを載せてしまったのですよ。
その結果、SOHC2,000ccながら175ps&27.5kgmを叩き出すモンスターマシンになりました。今でこそ当たり前以下の数字ですが、当時としては類を見ないスペックだったのです。
BMW M3や、メルセデスベンツ190E 2.3-16などと対等とまで言われました。
当時から“羊の皮を被った狼”という言葉がありましたが、ヴァン・テ・アン・ターボもまさにその比喩に当てはまる車でした。
欧州では“ロケットのごとく加速するフランス車”ということで“フレンチロケット”の異名をもつほどです。各国でオーナーズクラブが存在するほど多くのファンに支持されています。(実は現車はジャパンルノー21クラブの会長の所有車だったようです。)
そして今回ご紹介するターボクワドラのご紹介です。
”クワドラ”読んで字のごとくビスカスカップリング式4輪駆動です。
当然ながら遅いわけもなく、上述のドッカンターボと相まってその実力たるや・・・・。
「彼女おとなしそうに見えて実はすごいんだぜ」てなもんですよ・・・。(深い意味はありません。)
まあ人と違った車が大好きな皆さま、一度楽しんでみては。
ご連絡お待ちいたします。
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