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 Copris Club Nostalgic Car Selection
 
 '80 PORSCHE 928
 
 

 
924
 
944
 
968
 
928

   
ポルシェといえば空冷の水平対向6気筒エンジンをリアに積んだ911を思い浮かべますが、いまから約40年前には水冷エンジンをフロントに搭載したFR車を主力にしようとする動きがありました。
純然たるスポーツカーである911では満足できない富裕層に、当時、911よりも上級であったジャガー・Eタイプやアストンマーティン、フェラーリの12気筒モデルなどのプレミアム・スポーツ、また高級パーソナルクーペのBMW・6シリーズやメルセデス・ベンツ・SLクラスなどをターゲット視野に企画、開発されたのです。
911よりも快適に高速移動できるGTカー、そのポルシェからの回答が928でした。
最近あまり見かけなくなりましたが実はポルシェ史上最長寿モデルでもあるこの928なのですね。

メカ的にはV型8気筒エンジンをフロントミッドに搭載したFRで、トランスアクスルが採用され、車重の理想的な前後配分に貢献しています。
ご承知のとおり911とは対照的にエンジンは水冷で、コグドベルト駆動、ハイドローリック・タペットなど当時の新鋭技術を満載しています。
ちなみに初期モデルの燃料供給は当初ボッシュKジェトロニックでした。

詳細説明は各欄に記載するとして、ポルシェの歴史を鑑みる中で忘れてはいけないエポックメーキングな個体、それが928なのです。


 EXTERIOR 1
 

リアスポイラーの無い丸みを帯びたリアエンドは、見紛うことのない928の際立つ特徴です。
またこの初期型は後の”Sシリーズ”以降の派生モデルとは異なり、フロントおよびリアスポイラーを装備していません。
ナローモデルとでも言いましょうか。プレーンなオリジナルのシルエットが好ましいです。

そして928のデザインで大きな特徴になっているのはヘッドライトです。
このままでは空を照らしてしまいそうですが、ちょっと変わったポップアップ式を採用しています。
スラントノーズを実現するために普段はボディラインの中にいますが、ライトを点灯すると前方に目が飛び出るように動きます。
当時、リトラクタブル式を採用している車はありましたが、そのまま採用しないところがさすがはポルシェですね。
しかも、立ち上がったヘッドライトは911を始めとする他のポルシェ車とほぼ同じ位置にあるのですよ。

924やその後の944には採用されなかったデザインですが968で改めて似た意匠が復活です。


 
外装は全体的に卵形のシルエットにポップアップ式ヘッドランプを採用しています。
ライトを点灯すると、前方に目が飛び出す感じで立ち上がるのです。
また、北米の安全基準に適合したボディ一体型の衝撃吸収バンパーも装着していました。
 
   
リアのコンビネーションランプ。
この形状はオリジナルの初期モデルの特徴です。

可愛いでしょ。
 
お尻がかわいい。そそられます。
 
  
 EXTERIOR 2
 
この子は長い間地下車庫で保管されてきました。
塗装面のクリアはげやヤレ、小傷、えくぼ、錆など皆無です。もちろん新車とは言いませんが
オリジナル塗装ととらえたらこれは素晴らしい状態かと思います。
初代オーナーから大事にされてきたのがよくわかりますね。


   
   
   
   
 
ミツワの正規輸入車両です。
 
ホイールもオリジナル。ガリ傷なし。
 
 INTERIOR
 
この子の内装はこれまた珍しいブルー基調でまとめられています。
長年紫外線にも当てずに保管されてきただけあって大変美しい状態を保っていますね。

特に素晴らしいのはシートの状態。経年劣化による擦れや、傷などもほぼ無く、まさに高級車にふさわしい面影が今に残ります。

また4名乗車らしくリアになんと電話BOXがあるのですね。

まあ画像をご覧いただいた通り、インテリアは年式を考えたら10段階の8.8ぐらいはあげてもいいかなと思います。
段階の

 
ステアリングの状態も秀逸です。
 
走行距離は39980km・・。実走です。

 
初期モデルですのでメルセデス・ベンツ製3速ATが装備されています。
 
T字型のなだらかに乗員を包むようなデザインのダッシュボード形状は、
2代目ソアラやZ32日産・フェアレディZやNSX等1980年代中盤以降の
日本車にも多く採用されました

 
抜群の状態のシート

 
 
リアのシート結構広いのですよ。
4名乗車の高級車ですからね、やっぱり。
 
サイザルマットも当時のオリジナル

 
リアシートはほとんど使用感がありません。

 
   
   
 
リアには広大なラゲッジスペースが。
 
リアトランク内部の状態。

 MECHANISM
 
 ポルシェ自社製のV型8気筒エンジンをフロントミッドに搭載したFRレイアウトです。
またミッションは通常のトランスミッションではなくトランスアクスルレイアウトが採用されていて、車重の理想的な前後配分に貢献しています。
911とは対照的にエンジンは水冷で、コグドベルト駆動、ハイドローリック・タペットなど、先行する高級パーソナルカーやプレミアムスポーツに対抗すべく、ポルシェが考えうる当時の新鋭技術を満載していました。
ちなみに初期型の燃料供給はボッシュ製Kジェトロニックを装備されていました。
トランスミッションは5速M/Tとメルセデス・ベンツ製の3速A/Tが選択できました。ちなみにこの子は3速ATとなります。
当時の正規輸入車はほとんどATでしたし、車格とその対象を考えるとおのずとAT中心になるのはわかります。

また革新的な技術としてコーナリング中にかかった横荷重を利用して、外側の後輪が最大2°までトーをイン側に向けように機械的に制御する“ヴァイザッハ・アクスル(Weissach Axle)”が採用されています。
これにより、リヤにかかるコーナリングフォースを安定させ、従来モデルよりも安定したコーナーリングが出来るようになりました。
この考え方は、その後の日本車に搭載された4WSやメルセデスベンツが190Eから採用したマルチリンクサスペンションにも大きな影響を与えたのですね。


 
エンジンの始動性はもちろんアイドリング、異音や異臭排気ガスの状態等
基本的に取材時に問題は感じられませんでした。

ただエアコンの状態確認は忘れました。ガスは入れてあげてくださいな。

 
   
   
 SPECIFICATIONS
 全長×全幅×全高  443×184×130cm  車両重量  1490kg  エンジン  水冷V8SOHC 4.47ℓ
 最高出力/トルク  230ps/5250rpm
35.0kgm/3600rpm
 サスペンション  F:Wウイッシュボーン+コイル
R:セミトレーリングアーム+コイル
 駆動方式 FR
 変速機  3速AT  乗車定員  4名  現車走行距離  39,980km

 








 
        ◆ コプリスクラブ取材記 ◆

九州・広島取材車両第2弾です。
今回の車両は先にご紹介したSLRマクラーレンと同じオーナー様となります。

いかがですかこの子。
SLRマクラーレンのページでもお伝えしましたがオーナー様はオリジナルにこだわる方です。
この個体も正規輸入されたワンオーナーの車両をご縁あって手に入れられたとのことですが、前オーナ様はとある企業の会長様で、新車で購入されたのち、39000km程私用車として使用されていたそうですが、お亡くなりになり、その後社屋の地下車庫で長年大事に保管されてきたそうです。

もちろん現役当時も今も屋内保管ですからインテリアも含め紫外線による退色やヤレなどほぼありません。大変美しい状態です。
もちろんレストアされた美しい個体も多いとは思いますが、ほぼ40年前のオリジナルということに拘れば大変稀有な美しい存在だと思いますがいかがでしょう。

だけに、こだわりのポルシェフリークの皆様にぜひご紹介したいと考えます。

当然ですが現在日常使用に何ら問題ないようコストをかけメンテナンスされています。
普段の足としても十分対応できるかと思いますが、残念ながらエアコンのガスは抜けているようです。
(オーナー様はそのへんは特別気になさらないものですから・・・。コレクションの1台ですからね)

まあ多くのポルシェフリークにとって928のAT仕様は鬼子扱いのようですが、最近928の初期モデルがじわじわと人気がでてきているのを私知ってます。
928の中ではGTだとかGTSのマニュアルモデルなどが人気があるようですが、こだわるとやはりプレーンな最初期モデルに行きつくのかもしれませんね。(魚釣りの鮒みたいなもんですよ)

こだわりだすとキリがない底なし沼のようなこの世界。
悪魔のささやきが聞こえます・・・・。だれかお嫁にもらって・・・・。(笑)

重ねて申し上げますがいい個体ですよ。

現車は福岡にございます。
見学にお越しの際は旅行気分でで奥様と二人で・・・・。いいじゃないですか。
たまには奥様孝行ということで。

(ちなみに今回日帰り取材でしたが次回はせめて一泊で福岡を満喫いたします。)

ご連絡お待ちいたします。

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希少な趣味人による
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趣味人所有の趣味車の楽しみ方!
 
初期モデルのプレーンな928。
今だからこそこれがかっこいいのです。


出品地 福岡県

*車検は2019年11月まで。
*自動車税の月割ご負担お願いいたします。

*個人売買ですので消費税はいただきません。




掲載車両に関しての質問及び購入、見学のご希望は下記までご連絡願います。

Copris Club 代表 影山雄三まで h・fone:090-4257-9113  e-mai:copris@zc4.so-net.ne.jp




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