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by SEiyaaセイヤー愛知県代表 コプリスクラブ影山

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 Presented by copris cliub
 
 NISSAN PAO
 
 

 
Be-1
 
Figaro
 
pao
 
S-Cargo

   今回ご紹介するのは日産 PAOです。
Be-1にはじまるパイクカーは現代の自動車にレトロ・デザインを応用した最初の例であり、「形式は常に機能に従う」という近代工業デザインの原則を投げ捨てた当時としては革新的なものでした。合理性から解放されたパイクカーの自由なスタイリングは欧州メーカーにも衝撃を与え、1990年代以降、ニュービートル、ニューミニ(BMW)など、新たなリバイバルデザインの潮流を産むことになったのですね。


 さてまずは直近のオーナー様によるモディファイを記載いたします
【機関モディファイ】
キャブレターO/H 内部ソレノイド交換、プラグ/プラグコード交換、フューエルポンプ交換、バキュームホース交換4φ 3φ
オルタネータ交換40A⇒70A 純正40Aあり、車高調改(FラグルスEP82用改/Rテイン・ヴィッツ用)F4kg R2kg、フィガロ用リアスタビ取り付け アームAssy交換、タペット調整 P/K交換、フロントローター&パッド交換 ディクセルタイプM、エアコンエバポレータ洗浄 エアコンガス補充、
リアハッチダンパー交換(MONROE製)、ステアリングラックブーツ交換、オイル漏れ修理 クランクリアシール交換、
オイル漏れ修理 デフサイドシール交換 、ATF全交換 4回約18L使用
ヘッドライトLED メーターライトLED交換、ロッカーシャフト・ロッカーアーム交換・タペット調整、エンジンオイル&エレメント交換 NUTEC ZZ-02

【インテリア、エクステリアモディファイ】
ミラココア用オーディオ 純正レトロコンポあり、キャンバストップ張替え、ダッシュマット、アンダートレイ張替え、当時物ナルディ36φウッドへ交換 純正あり、三角窓枠ウェザーストリップ交換
タコメーター・電圧計・時計 追加 AutoMeter/SMITHS、キーレスエントリー取り付け リモコン2個、


【オーナー様コメント】
コツコツと修理しながら通勤用として使用
普通に良く走り、普通に良く止まれる快適な車に仕上げました。今回保管場所の都合で手放します。
キャンバストップは当初縮んで開閉すらできない状態でしたが社外の新品に張替えレール調整後現在は快調です。
今年の大きな台風でも一切雨漏りはありませんでした。
オイル漏れは若干滲み程度少量はありますが、大きな部分でエンジンのクランクリアオイルシールとATのサイドシールは交換していますので現在ポタポタ垂れる程ではありません。
キャブはO/Hしており内部のソレノイドバルブも交換しておりますので交換していますので現在ポタポタ垂れる程ではありません。加速も良く高速道路でも流れに乗っての走行は十分可能です。
購入当初はパオに良くある症状のハンドル切るとエンストがありましたが現在はまずエンストはしません。
エアコンは3月にガス&オイル補充し今年の夏は快適に過ごせました。ただ電装屋さんが言うには古いので微量洩れは避けられないのでシーズン前にはガス補充をした方が良いとの事です。旧冷媒
足廻りは他車用を流用し4set目の車高調で満足できる乗り心地になりました。当初付いていたカヤバのショックと純正のバネもあります。
ブレーキはローター新品とパッドも2set目(ディクセルMタイプ)で不安無く止まれるブレーキになりました。フロントパッドは予備2setあり
通常真っ暗で見えないスピードメーターもLEDで明るいです。キーレスエントリーでリアのハッチも開けれます。
ピピッとアンサー音もします。
レトロコンポを外しミラココアの純正CDコンポに交換してあります。
CD・AM/FM・AUXが聴けれます。普段はAUXでIpodを接続して聞いておりました。
レトロ感出すためにLUCASのフェンダーミラーに交換してありますが 少々視界が狭いので慣れが必要です。
外装はほぼそのままで色が剥げていたり腐食している所はあります。
フォグランプは配線がまだしてないので購入者様でお願いします。
パオの鬼門と言われるウィークポイントにはほぼ手を入れてあるのでしばらくこのまま快調に乗れると思いますが、やはり古い車なのでそれなりの故障はあると思いますのでメンテナンスや点検は必要かと思われます。
真冬のチョークはIGオンでアクセル4回程全開でアイドルアップししばらくすると下がります。取説にも記載あり
現在の走行距離 120100km 通勤に使っているので少々伸びます。
以上ですがいかがでしょう。オーナー様のまじめで几帳面なご性格が伝わりますね。

 EXTERIOR 1
 
パオのデザインについて、コンセプターの坂井直樹氏は、「バナナ・リパブリック」という服飾ブランドのコンセプトである
『旅行やサファリの冒険気分を味わえる服』を、そのままクルマのデザインやコンセプトに置き換えてみようというものだった」
と語っています

外観は、上下2分割・フリップアウト式リアクオーターウインドウ、ガラスハッチとドロップゲートを組み合わせた上下開きのバックドア、開閉式の三角窓、外ヒンジのドア類、パイプ状のバンパーなど、シトロエン2CVやルノー4を髣髴とさせる、全体的にレトロなスタイリングでした。デザイナーはフロントドアのヒンジも露出させる方針であったようですが、安全性を優先して半分を隠す処理としたようです。車体色も、アクアグレー、オリーブグレー、アイボリー、テラコッタという四色のアーシィーカラー (Earthy color) と呼ばれる天然素材を思わせるやさしい色味が設定されていました。
 

   
   
   
   
   
 EXTERIOR 2
 

オープントップは新品に張り替え済です。電動での開閉はスムーズでした。
今年の台風での大雨にも雨漏りなど一切なかったとのことでした。

またパオは、2ドアハッチバックボディですが、リヤクォーターウインドウにも工夫が見られます。
シトローエン2CVのフロントサイドウインドウのように、上下分割式のウインドウが採用されています。
ただ、2CVのようにしっかり折りたためるまでは開かず、ほんの数センチだけ下側が開くだけです。
当時、まだまだうるさかった運輸省が、ここまでしか許さなかったのかもしれません。


 
リアのランプはクリアーに差し替えです。
 
   
ボッツシュのフォグはとりあえず配線処理はしていません。
 
こちらは、パオのフロントガラス。
ほんの僅かに曲面を描いていたように思いますが、ほぼ平面でした。
1980年代の乗用車で、ここまで平面のフロントガラスを持つ国産乗用車は
無かったように思います。
ノスタルジックな雰囲気を演出するアイテムのひとつとなっていますね。

PS:Fウインド下側のパネルにタッチペイントでの補修があります。

 
ミニのルーカスフェンダーミラーですね。レトロ感がピッタリです。
 
オープン後
 
オープン前
 
ホイールはワタナベやハヤシなどにとりあえず差し替えられたようですが
最終的に鉄チンのボディーカラーペイントに落ち着かれました。
レトロ感がいいですよね。私好みです。
 
 
ラゲッジルームの広さはこんなものですが使い勝手は良さそうです。
 



パオはノスタルジックな見た目に反し、ボディー外板には新素材や新工法がふんだんに投入され、フロントフェンダーとフロントエプロンに樹脂のフレックスパネルが用いられておりエンジンフードには SMC 成形樹脂 (FPR)、補強リブも1枚構造の樹脂フードを使用、軽量化を図り、鋼板では、耐腐食性を向上させたデュラスチールをサイドシル、リアホイールハウスの外板へ、新デュラスチールをドア、バックドア、リアエプロンの外板に、そのほか高張力鋼板を適所に採用することで、防錆性能、強度、剛性の向上と、軽量化を図った。特に防錆処理には力が入れられており、袋部分(閉断面部)に防錆シーラント、防錆ワックスの適所注入や、製造工程でもエッジ錆を避け、塗料の付着性を高める目的で、鋼板パネル端末部のバリ突出量を抑える様にしている。外装塗装は、全色フッ素樹脂塗装が採用されていました。
 
 
 INTERIOR
 
インテリアはオーナー様のこだわりと好みで仕上げられています。
先にも記載しましたが多岐にわたりますが、上品かつ可愛らしいく、どちらかというと奥様かお嬢様の愛車にピッタリでしょうか。

清潔かつ大変美しい状態です。


   
 
ラジオはココア用だそうです。
 
パネル類はホワイトに塗り替えです。
 
シートは趣味よく張り替え済です。可愛らしく女性向けかな・・・。
 
リアシートも御覧のとおり。
   
 
 MECHANISM
 

エンジンは、K10型マーチと同じ、MA10S型が搭載されています。パオには過給器などは着いていません。
水冷式直列4気筒OHC 987cc 52psで、アルミブロックを採用し、当時はまだ、スチールブロック製が主流でしたので、このエンジンの69kgと云う重量は、当時のリッターカー(1,000ccクラス)で世界最軽量と云う触れ込みでした。


現車に関しては現代の交通事情を鑑み様々のモディファイを施してあります。
基本的に何の不都合もなく毎日の足としてご利用いただけると思います。



 
ストラットタワーバーで安定感が増したようですね。
 
 OTHERS  
 OTHERS
 
取り外したノーマル部品はすべて付属いたします。
 
買えば結構する純正キャリアとサイクリングキャリアも付属です。
   
 SPECIFICATION
 全長×全幅×全高  3740×1570×1480  車両重量  750kg  ホイールベース  2300mm
 エンジン  MA10S987cc 直4OHC 52ps  駆動方式  FF  変速機  3速AT
 ブレーキ  F:ディスク R:リーディングトレーリング  サスペンション  前:独立懸架ストラット式
後:4リンクコイル式
 乗車定員  5人

   
         ◆ コプリスクラブ取材記 ◆

PAOです。キャトルや2CVみたいでかわいいでしょ。
実はなかなかこういう性格の車は取材の機会が稀有であるのと同時に、正直興味もなかったのですが今回じっくり拝見するとこれがかわいい。
日産パイクカーシリーズの中で一番売れた車種なのがよくわかります。
当時の日産は遊び心があふれていたのでしょうね。
最近フロント回りのデザインが何気に画一化されて面白みに欠けるなと感じていたのですが、どれか1車種ぐらいデザインで思いっきり遊んでも良いのになと思ったりもします。

さてこの子オリジナルのPAOに微妙にカスタマイズされているのがわかります?
シートであったりスイッチであったりインテリア、エクステリア共にオーナー様の趣味でかわいく、ほんとに可愛くモディファイされているのです。
しかも機関も含めほぼご自身でモディファイされておられるのですよ。

まさに趣味人てなものでしょうかね。

実は今回取材にがぜんやる気が出たのは、「趣味車は何をお乗りですか?」の質問にオーナー様から 「アルファです」「御覧になられますか」・・・・・‥・「ありゃー」「この子は例のあれではないですか」
オーナー曰く「ノーマルは510psですが現在600psにスープアップしています」「しかもすでに生産中止のMTですよ」・・・・。

いやーいいですね。こういう方大好き。
ちなみにPAOは通勤用とのことです。

オーナー様は車大好きな楽しい方です。
是非一度見学にお越しくださいませ。ひょっとしたら”クワドリフォリオ”の助手席体験させていただけるかもしれませんよ。

ご連絡お待ちいたします。

   

 

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