ミニ・モークはベースとなったミニのエンジン、トランスミッション、サスペンションなどを
流用して設計されました。

試作段階ではアメリカのジープを模した軍用車であったのですが、
タイヤのサイズが小さく最低地上高も低かったことからオフロード走行には適さなかったため
コストと維持費も安くして一般向けの車両として発売されました。
結果としてモークはビーチバギーとして成功をおさめ、
セーシェル、オーストラリアやアメリカ、カリブ周辺のリゾート地などにおいて
マニア向けの人気車となったのです。

生産は当初イギリス・オックスフォードにあるモーリスの工場で行われていたのですが、
後にバーミンガムのロングブリッジ工場へと生産拠点が移管されました。
イギリス国内で１９６４年から１９６８年にかけて14,500台が、イギリス国外での生産はオーストラリアで
１９６6年から１９８１年にかけて 26,000台が、ポルトガルでは１９８０年から１９９３年にかけて1万台が製造されました。
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１９９０年にはブリティッシュ・レイランドによってイタリアのカジバに「モーク」のデザインが売られました。
その後上記のとおりポルトガルにおいてカジバ によって１９９３年まで生産がつづけられたのです。
ただしカジバは「ミニ」の名称使用権はもたなかったため、
１９９０年以降に販売された１５０0台のモー クは単なる「モーク」として販売されたのです。
最終的にはモークは累計５万台ほど生産されました。


オリジナルのノンレストアのミニモークが個体によっては4００〜5００万で取引される現在において、
手ごろにデイリーで使える現車は、ある意味コレクターズアイテムといえるでしょうね。

セカンドカーにモークってかっこいいですよね★