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★またひとつ大切な思い出が、新たな趣味人の方へ受け継がれて行きました★
copris club Nostalgic Car Selection |
'68 MG MIDGET mk3 |
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”ブリティッシュライトウエイトスポーツカー” いい響きですね。 イギリス車大好きの皆さんでしたらきっとわくわくされることでしょう。 本日ご紹介するのはスプリジェット、その中でも一番完成度が高いと言われているミジェットMK3 1968年式です。 1958年のスプライトMK1(通称カニ目 多少別枠扱いではあるのですが)から始まりその後の共通車体のオースチンヒーレーMK2、ミジェットMK1から最終のミジェット1500までの20年余りに渡ってこの魅力的なスポーツカーは生産されつづけました。各年代の各モデルすべてにおいて追及されたのは”FUN to DRIVE” 比較的手ごろな値段とコンパクトなボディーゆえか今でも多くのスポーツカーファンに支持されています。マツダロードスターにつながるライトウエイトスポーツカーの源流がここにあるのですね。 ミジェットMK3はそれまでのMK2に搭載された少しプアパワーな1.1 L Aタイプエンジンを1275ccまで拡大し’66年10月にデビューしました。 このスプリジェットの1275ユニットエンジンは当然のことながら基本的にはミニクーパーSのエンジンと同じなのですが、チューニングの度合いは軽く設定され、64hp/5800rpm、9.95kg−m/3000rpmを発揮します。このエンジンの搭載によりスプリジェットの最高速は150km/hに達し0〜400m加速も19秒とまさにライトウエイトスポーツカーとして十分な性能を有するに至ったのです。 実際ステアリングを握り運転されるとそのスピード感と操縦性にびっくりされるはずです。まさに ”FUN to DRIVE” 車を扱う楽しさにあふれています。 実際MK3でしたら都会においてのファーストカーとしても十分対応できるかと思いますし、ある程度年齢を重ねられたエンスーな皆様の、最後の趣味車としても十分満足いただけるのではないかと思います。 何せいまだに部品の供給に関しても特別心配いらないでしょうし、Aタイプエンジンです。丈夫です。 構造自身も簡単です。気にされる部分はオイルと水、あとは英国車の常 電気系統、その構造ゆえか水がたまりやすいサイドシル部分のチェックぐらいでしょうか。(基本的に濡らさなければよいのです) このMK3の特記事項としてはそれまでのMk2と比べ幌の改造が快適性の向上に大きく寄与していました。これまでの幌の取り外し式から幌骨と一体式になったもので、いちいち取り外ししなくとも後部のスペースにたたんで収納することができるように工夫されたのです。 突然の雨でも格段に対応が楽になったのですね。 又サイドのウインドも巻き上げ式(MK2より)でありドアオープナーも鍵付のプッシュ式となっています。 ダッツシュボードはアメリカの安全基準に適合すべくMk2より採用されたピナックルマウントとなっています。 燃料の供給も純正の電磁ポンプ式ですね。 ミジェットMK3の生産量は22415台、兄弟車のスプライトMK4 の生産数は20357台。多くが最大消費地であるアメリカに輸出されたようです。 スプリジェットを扱うショップさんでは購入希望の初心者の方にMK4をお勧めすることが多いようですが、(機能的にはほとんど変わりませんが最終のミジェット1500に生産が移行する直前モデルだけに各部の改良が施されていたようです)やはり外見の雰囲気とエンジン性能を含めての機能性を考えたらスプライMK4,ミジェットMK3がベストなのではないでしょうか。 ミジェット1500のメッキコンバージョンモデルのほとんどがMK3を模倣しているのを見ればお分かりになろうかと思います。 私は一番かっこいいと思いますよ。 現車のご説明は後段の取材記をご覧くださいね。 |
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exterior
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ボディーカラーはブリティッシュグリーン。 定番です。 メッキ部分は美しく錆などありません。(Fバンパーに一か所、ほんの少しひっかけ傷あり) ミジェットMK3までの特徴であるメッキモールも美しいです。スプライトと比べて高級に見えるのはこのためなのでしょうね。 塗装に関しても1度剥離全塗装が施されています。ちょうど今塗装の状態が落ち着き、”塗装しました” というピッカピカではない、いい感じの雰囲気を醸し出しています。好きですねこの雰囲気。 幌は新品に張り替えられているようで破れほつれなど皆無です。リアのスクリーンもクリアーですね。ライトのレンズ、ウインドスクリーンにも傷などありません。 惜しむらくは、フロントの右フェンダーに5円玉大の塗装の浮が2か所、左のドアに1円玉代の浮が1か所確認されました。(錆によるものではないようですので気にされなければ問題ないレベルです) あと右のサイドシルとフェンダーのつなぎ目にほんの少しだけニキビが発見されました。ただしカーコンビニで簡単に補修できるレベルかとは思います。 ワイヤーホイールに関しては使用感はありますが、磨いてあげればどおってことないでしょう。 エクステリア全体としての状態としては肝であるサイドシルの腐りや床面の錆などもなく、かなりい部類だと思います。 あともう一か所の肝部分として、リアのリーフスプリングの取り付け部分ですが、現車に関しては問題なく破綻をきたすような状態でないことを付け加えご報告いたします。 是非ご自身でご確認ください。 |
![]() 結 ようはどれだけ手間暇かけていらっしゃるかですね。 正直いい個体だと思います。 |
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![]() クローズにしたときのシルエットもきれいです。 |
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![]() クリアーなリアスクリーン。視界良好です。 |
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![]() トノカバー付ですね。 |
interior
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インテリアも定番のホワイトパイピングのシートにモトリタウッドとなります。 メーターは当然ながらスミス。すべて稼働です。メーター内部のクスミなどもありません。 ドアの内貼り及び張り替え済のシートには当然ながら破れなどありませんし、いい感じの使用感がいい雰囲気です。 やはりトラディッショナルな車は定番のモディファイが一番かっこいいのですね。 まあ欲を言えばオリジナルのステアリングをどこかで探され、取り替えられたらそれだけで雰囲気最高でしょうね。 アクセルペダルの取り付け方法をあえて変更してあるのがわかりますか?(オルガン式から吊り下げ式に) こういうのを改良と言います。 メーター読みでは30468マイルとなっていますがエンジンオーバーホール済ですので距離不明とさせてください。 PS: 大事なことをお伝え漏れでした。現車はアメリカ仕様の左ハンドルを輸入され、手間とお金と愛情をたっぷり注がれて右ハンドルにコンバージョン(フルレストア)したものです。 当然すべて1から作り上げていますので、きっちりかっちりしていますね。やれや古さは感じないのはその為でしょうか。 |
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![]() シフトはまさに”コクコク”です |
![]() よくFウインドーのアルミ部分に白い錆が出るのですが、きれいな状態が保たれていますね。 |
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![]() ペダルのゴムも新品のようです。トンネル内の塗装もご覧のとおり。 |
![]() サイドシルには当然錆などありません |
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mechanism
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エンジンルーム綺麗ですよ。エンジンルームの中まできっちり全塗装されていますのでいい雰囲気ですね。古さなどみじんも感じさせません。 電気関係も配線が引き直されコード類も新しく置き換えられています。あえてオルタ―ネーターにされてないところが逆に好ましいですね。本来はこれで十分なのですから。 ゴムホース類の状態もいいです。きれいです。 ヒータ-ユニットも綺麗です。結構埃で汚れているのですよ、この部分。 エンジンはフルオーバーホール済です。 キャブ車の儀式は必要ですが、始動は問題なく、アイドリングも静かで異音などありません。 SU H2ツインキャブはやはり絵になりますね。 ブレーキサーボは後付となりマスターシリンダー。オイルラインも新品におき変わっていますね。 クラッチのつながりもスムーズで短時間のオーナー様とのランデブーも変な突き上げもなく快適でした。 実はこの車正直お金がかかっています。 オーナ―様からのご報告(改良個所として) ボディー剥離全塗装を含むフルレストア、左ハンドルから右へのフルコンバージョン、エンジンフルオーバーホール、ブレーキサーボ新設、HEPOLITE製ハイコンプピストンへの変更、ワンオフステンレスマフラーへ変更、フロント足回りビルシュタインコンバージョンキットへ変更、国産フューエルポンプへ変更(ミツバ)、セルモーター交換、キャブオーバーホール、左右ブレーキフルオーバーホール、ブレーキマスターシリンダーOH,クラッチマスターシリンダーOH、クラッチレリーズシリンダーOH,ブレーキライン修理、サスブッシュ全差し替え、クラッチ交換、エンジンマウント交換、ラジエターコア分解OH、フライホイールリングギア交換など多岐にわたります。 これだけをご自分ですべてやると車両代を含めやはり300万は楽に超すでしょうね。 |
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OTHERS
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下周りはきれいです。いい状態です。 むごい錆などありません。 英国車の常(A型エンジン)でわずかなオイル漏れはありますが、こんなものでしょう。 |
![]() 気になる部分1、右フェンダーの塗装の浮 1円玉大 剥離のようですね。 |
![]() 左ドア前面の浮 5円玉大 両方とも錆によるものではなさそうです。 |
![]() ここが今回一番気になった部分。トランク内の腐食。一度磨いた上で、FRPでの補修もしくはPOR15での補修で十分いけるかと思います。基本的に走行に破たんがかかるか所ではありません。 |
![]() 予備のワイア―ホイルは磨いてあげてくださいね・・・。 |
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左のホイールはセンターロックの8スポーク おまけではないのですが、交渉してみてくださいね。4本あります。 もちろんミジェット用です。 街中はワイヤーホイールで十分なのですが、たまにサーキットとか真剣に峠だとかをお考えであれば8スポークホイールの方がベストだと思います。 雰囲気はワイヤー>8スポークなんですけどね。 |
◆ コプリスクラブ取材記 ◆ 今回の取材地は名古屋です。 それにつけてもブリティッシュライトウエイトオープンスポーツカー・・・・。なんて素敵な響きでしょう。 おじさんのエンスー心にビンビン響きます。 ましてやA型1275ユニット。 いいですよね。 以前にもお書きしましたが、フルオープンで緑のトンネルを抜ける時の自然と一体感になるあのひと時、本当に至福の瞬間です。 今回は最高に程度のいいMK3のご紹介なのですが、ぜひ大人の車好きにお乗りいただけたらと思います。 奥様と(彼女か、お孫さん?でもいいですよね)ゆっくり緑のワインディングロードをクルージング・・・・。いいですね。 いろいろ経験をつまれた大人のエンスージアストだからこそ似合う時間なのでしょう。 もちろん若者でも構わないのですが、お若い方はメッキコンバージョンのウェーバー積んだクラブマンレーサーの方が刺激があるかもしれません。 この時期(4月)はオープンカーにとって最高のシーズンです。 是非いかがですか。 さて今回の取材でもそうですが、何より楽しみなのはオーナーさんとお話をすることです。 趣味だとか、車に対する思いだとか、生活信条だとか・・・。お伺いする中でより明確にお人柄だとか車の状態をつかむことができます。 こちらのミジェットのオーナー様はそういう意味で本当に信頼できる方だと私は感じました。 誠実な方です。 HPのページでお買い物をされる際、やはり画像だけで判断されるのは難しい部分がありますよね。 だからこそ私たちがいるのです。 ”物”の取次ではなく心がこもった”事”の引継ぎが私の役目であるのと同時に、皆様に代わって客観的に車を拝見する、これが私の仕事です。 もちろん安いお買い物ではありません。ぜひご興味のある方は、実車のご見学にお越しください。 私も同席いたします。 楽しい時間を過ごしましょう。 車は愛知県名古屋市のございます。 是非ご連絡お待ちいたします。 |
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