※オーナー様コメント
モデル年式は1972年(後日確認します)
現在車検切れ
走行距離不明
10年くらい前に個人でアメリカ人から直接購入しました。
輸入、登録、車検は当時まはだ吉祥寺にあったリトモセレーノさんに依頼しました。
現地で走っていた車両でしたので、日本に来ても、セル一発で始動して調子の良い個体でした。
USの持ち主はカルフォルニアの方でアパレル関係の方でした。
エンジンを1000ccにボアUPしてあり、作業は有名なサイクルガーデンで行ったとのことです。クランクケースがブラストしてありますので、作業は一旦エンジンをフレームから降ろして行っています。シリンダーはジラドーニではなくサイクルガーデンオリジナルとの事でシリンダーに珍しい「Motoguzzi」と刻印のあるものです。(写真あります)
外観はボバースタイルの低いハンドルでしたがそれ以外はほぼフルオリジナルでした。
塗装はいいかんじにヤレています。特にフロントフェンダーの上面の錆具合が絶妙にカッコいいです。
リトモさんでは簡単な点検調整、ハンドル交換(XS−1レプリカ)、左右スイッチ取り付け、アクセルワイヤー作成、ファイナルチェックボルトリコイル、Fフォーク&全オイル交換、ライト交換、シート張り替え、ウィンカー&ステー取り付けくらいでした。
※私が乗り出してからのメンテナンス
・タンクが錆びていたので、後日錆び取りしました。
・クランク前からオイル漏れしたのでシールを交換しました。
・この車両はもともとカムギアトレインです。
・シートをシングルにしました。
・ポリス用風防取り付け
・リアサスIKON新品
・リフレクター取り付け
・タンク漏れ溶接
・エンジンヘッドガード取り付け
・純正ルーカスリフレクターフェンダーに取り付け
等行いました。
1年くらいたってからループフレームのメンテナンスでは有名ない方のところでお金をかけてメンテしました。
(写真あります)
・チェンジシャフトブッシュ交換
・社外フォワードステップ&ペダル加工取り付け
・クラッチ板&ボスギア交換(ルマン系タイプ)
・クランクシール再度交換
・ミッション分解チェック
・スイングアーム分解清掃ベアリング交換
・ユニバーサルジョイント交換
・マフラーをキャプトンに交換
・リアサイドバック&ステー取り付け
・サイドカバーのキー作成
・フロントフォークOH&ブッシュ新規作成
・前後ブレーキ清掃&ベアリング清掃注油
・メーター&ハウジング塗装
・リアバンパー取り付け
・リアブレーキロッド、取り付け位置変更
・リアキャリア作成
等行いました。
風防、リアのサイドバックとステー、リアバンパーは外しました。
シートは「もとぐっち」のロゴが入っているので、気になる方にはリプロ新品に交換も可能です。
マフラーはバッフルの抜けたオリジナルも取ってありますので交換も可能です。
ノーマルは静かでバッフル無しでも静かな方です。今のキャプトンの方がはじける良い音がします。迫力あって良いと思います。
※最近のメンテナンス
タンクはUSオーナー様がコーティングしてありましたが、錆が出ていまして、以前に私が追加で「花咲G」で錆びとりしました。
その後、時々仮ナンバーで乗った後、6年放置しました。
放置中はガソリンは抜いておりましたが、やはり錆びてしまいました。
ガソリンを2L入れて揺らして、給油口から吐くを2回やり、さらにコックを外して下からも出しました。
これで錆の粉の半分くらいは出ました。
あと、磁石のピックUPツールで上からも出したりしましが、完全には取れませんでした。
給油口に長い筒があり、邪魔している為です。
丸 一日かけてやればさらに綺麗になると思います。
念の為、燃料フィルターを見えるタイプのろ紙のタイプにしましたが、今のところ錆びが出て来ている様子は見えませんので、しばらくは大丈夫かと思います。
ろ紙を通過してしまう粉状の錆はありますのでどきどきキャブのチャンバーを外して、溜まった粉を捨てると良いと思います。
キャブをOHしてチョークのOリング上下を交換しました。
バッテリーを新品に交換しました。
始動確認、キャブ調整を行いました。
動画撮影等行いました。
※気になるところ
フロントブレーキの効きがいまいちです。ほとんどのループに共通する症状です。リア荷重なので、リアブレーキメインという事でしょうが、リプロのワイヤーが細くてアウターもやわらかいので、伸びてしまうので、カチッと力が伝わらないのが原因と考えます。ワイヤー屋さんで、太いワイヤーで作り直せば効くようになると思います。
リアはテコの穴位置を変えて効きを良くしてありますが、逆に効きすぎるので、中間の穴位置にすると良いかもしれません。
キャブがノーマルの29のままなので、キャブをPHM36等にすれば全域にわたってかなり走りやすくさらに速いバイクになると思います。現状では高速で120キロ以上出しますと燃料が足りていない症状が顕著に出ます。ミレGTとほぼ同じ乗り味です。下はものすごいトルクでドバドバ来ます。
左ウィンカースイッチが接触不良ですので、修復してからお渡しします。
フロントタイヤが減っていますので2014年のものですが新古品に交換します。
タコメーターの揺れが大きいので気になる方はメーターをOHに出すと良いと思います。メーター専門店ならどこでもやってくれます。
一生乗るつもりで大切にしてきた思い出深いバイクですが、他にバイクが増えすぎた事や次のプロジェクとが控えていますので700ccのV7初期型だけを残して、他のバイクは売ることにしましたので、泣く泣く販売に至りました。
今後はそのV7をプライベート車両にして仕上げる予定です。
どなたか引き続き大切にしていただける方にお譲り致します。
詳細写真はこちです。
https://yahoo.jp/box/QwD53X
https://yahoo.jp/box/szZt4X
動画はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=i0_QtbijIYg
https://www.youtube.com/watch?v=nOvXzxJUy-U
※この車両は雑誌「ストリートバイカーズ」 2014年5月 NO.166号に掲載された車両そのものになります。
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