《メルセデスベンツS124(W124ワゴン)280TE》
メルセデスの傑作、W124。(ステーションワゴンはS124となります)
W123時代にすでに完成の域にあったステーションワゴンの姿をさらに進化、熟成させいまだにベストワゴンの名を欲しいままにした、究極のステーションワゴンと言われています。
また最近では、特にオシャレな方に大変人気な車両なのは皆さんご存知のとおり。
W124シリーズは1986年より国内に輸入されました。
ボディは4ドアセダン、5ドアステーションワゴン、2ドアクーペ、2ドアカブリオレ、6ドアリムジンが存在しました。W201型 (190E)
をそのまま大型化したようなデザインで、台形の小ぶりなテールランプが特徴です。リアサスペンションは長らく続いたセミトレーリングアーム式から190E譲りのマルチリンク式に変更されています。フラッシュサーフェイス
(外板の平滑化) が推し進められた結果、メルセデス市販車では史上初となる0.29のCD値となりました。
当時、日本ではご承知の通りバブル現象の真っ盛りだったこともあって大量に輸入され、正規輸入車・並行輸入車ともにバラエティに富んでいました。
「最善か無か」 Das Beste oder nichts の時代に作られた最後のミディアム・クラスとして現在でも人気は高くW124を中心に扱う中古車販売店も存在しますが、生産終了から相当の年数が経過していることもあり良好な個体は減少しているようです。
又程度のいい個体はそれなりの価格ですね。
さてS124に関しては大体キモがありまして(経年劣化によるもの)
1、長距離走行に伴うミッションの状態とOHの可否
2、アキュムレーターの劣化に伴う突き上げの有無とその交換履歴
3、ヘッドガスケットからのオイル漏れ
4、エンジンマウント劣化による振動
5、ウオーターポンプの交換履歴(ベルト等含む)
6、ハーネスの交換可否
まあ大体そんなとこでしょうか。(もちろんそれ以外にも使用状況によりいろいろあると思いますが)
1、に関しては常時お世話になっている工場でも全く問題ないとお墨付きをいただいています。(まだ走行距離8万キロ台ですからね)もちろん油脂類交換やフラッシング等の予備対策は実施しています。
2、に関してはすでにメンテナンスが施されていますしショックアブソーバーもF,Rとブッシュ類を含め交換済です。
3、に関してはヘッドガスケットの交換を含めた対策が実施されています。
4、に関してはまだ必要ないようです。
5、に関しては実施済です。その際にはVベルトを含め交換済です
6、はまだ十分使用でき未交換ですが、パーツは購入済ですので予備パーツとしてお付けいたします。
その他の整備履歴と明細を拝見すると何やかやで150万以上かけられていますね。
正直価格の幅の広い車両ですが、どれだけ手間暇かけられているかがマストですので、極端にお安いS124は避けたほうがいいと思います。
これは私の経験からのアドバイスです。(後から大変です)
ちなみにこの子は5月に車検継続されていますので当分はこのままで楽しんでいただけることでしょう。
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