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'67 ALFA ROMEO 1600 SPIDER "DUETTO"

１９６６年のジュネーブ・ショーにおいてデビューをはたしたアルファ・ロメオ・スパイダー１６００（６６年から６７年まで間でわずかに６３２５台生産されました）は一般公募で”デュエット”の愛称で親しまれています。
（ご存じの通りこの一年のみ生産された１６００スパイダーの愛称です。）

デザイナーはあのピニンファリーナ。
抉り取られたかのようなボディーサイドを走るキャラクターライン、見事にお尻の丸みへ溶け込んだ小ぶりなテールランプ、ラウンド・プロポーションを損なうことなくデザインされたクロームメッキバンパー。
大胆でありながら一部の隙もないそのデザインには一流のカロッツェリアの底力を感じずにはいられません。

また基本的にはジュリア・クーペと共通なメカニズムを持ち、外見のエレガンスさの中にもまぎれもなくアルファ・ロメオの熱い血が流れたモデルでもありました。
軽快さが際立つ洗練されたフットワークはさすがアルファ・ロメオというところでしょうか。

この子に関しての詳細は各欄に記するとして、今回久しぶりにわくわくした取材であったことは言うまでもありません。

まさにフリークの皆さんのための特別な車です。

EXTERIOR 1

なんて美しい造形でしょ。「BOAT TAIL」とはよくぞつけたものです。
アルファスパイダーを語る中で初期型「BOAT TAIL」こそがそのスタートであり、究極です。

ジュリアシリーズの中で「クーペ」はジウジアーロのデザインなのですが、「スパイダー」はピニンファリーナの手によるものとなります。

その外観は強烈な個性を主張し、独自の2シーター・オープンの世界を提示しているのです。

幌を閉じたシルエットも素晴らしくバランスが取れています。
幌に関してはオーナー様が購入時に新品に張り替えられています。
月日は経っていますが、ほぼ雨天未使用ですので限りなく新品とご認識ください。

スパイダーシリーズは、69年にリアのマスをそぎ落とし軽量化を図ることを目的として、
いわゆるコーダトロンカ・ボディーを採用、そして第2世代へと移行するのです。
結局ラウンドテ-ルのスパイダーが生産されたのはわずか3年ほどに過ぎないのですが、
その後現代にいたるまで、一番アルファスパイダーが美しく輝いていた時代だったといわれています。納得。

EXTERIOR 2

特徴的なラインは「ボートテール」という通称以外でも”スルメイカ”だとかイタリアにおいては
”黒いかの甲（Osso della Sappa)”などと例えられています。

徹底的にディテールを追及されたデザインだからこそ生まれた愛称なのですね。
まさにピニンファリーナの傑作です。



幌は御覧の通りほぼ新品

誇らしげにピニンファリーナのエンブレムが輝きます。
	バンパーは多少メッキがやせてはいるものの、小錆などもなく往時の面影を今に伝えています。

GASキャップの何気ないデザインがかっこいい。	ドアノブは当時物オリジナル。多少メッキがやせていますが、これこそ味なのです。
サイドミラーも当然オリジナル	オリジナル鉄チンはそう剥離の上全塗装ホイールキャップもオリジナルとなります。タイヤは探しに探してミシュラン155SR15を装着オリジナルサイズです。もちろんほぼ９部山。

INTERIOR

御覧の通りキャビンのたたずまいはドライブに不可欠なメーター類のみが配置されています。

そこにはあくまでもオープンドライブを意識した雰囲気造りが周到に計算されているのです。

ボディーと同色に塗装されたメーターパネル、そこに配置された３連メーターやラジオ（この子は取り外されていますが）
左右一帯の送風孔、スクリーンへの映り込み防止に留意した黒いナセル＆フード等すべてが
”デュエット”という存在の一つの表現手段として融合しているのですね。

エレガント＆クラシック　　まさに１９６０年代を代表する名車の一つです。

本来ラジオが設置された場所にはめくら蓋がセットされています。そのため現在アンテナも取り外されています。	オリジナル当時物ヘレボーレ・・・。多少クラックがるものの本物だけが持つ質感は格別です。
こんなところの造形一つとってもいい雰囲気。	クラックは丸囲みの部分となります。私自身は全く気にいたしませんが・・・・。またアルファらしいにょきっと突き出たシフトノブがその気にさせます。カーナビはあくまでもおまけとご理解ください。もちろんETCは付属いたします。
シートは２客ともまさに新品の様です。大変美しい状態。やはりオープンカーの場合、インテリアも第3者の視線が降り注ぎますもんね。
	内張りも新品のようです。
こういう部分（ドアヒンジ）の美しさも格別。	トランクも結構広いのですよ。

トノカバーと整流版はオーナー様自らデザインし業者さんにて制作したワンオフオリジナル。

整流版の効果は抜群でラリー等の参加時においても風の巻き込み量は圧倒的に少なく、至極快適だそうです。

MECHANISM

皆さん見慣れておられる風景です。名器”アルファツインカム”。

当然ながらこの子の排気量は1600ｃｃ。オリジナル”デュエット”の証です。

エンジンに関しては当然ながらOHを含め多岐にわたりメンテナンスが施されています。
（現オーナ様のもとでのメンテナンス関係書類は完ぺきに保管されています。）

地元でも著名なメンテナンスショップが主治医として永年に亘り予防的な部分を含め
きっちり仕上げられているのは言うまでもありません。

尚、現在車検は切っていますので一時抹消か継続車検を取って（購入希望者様負担にて）のお渡しとなります。

過去の所有履歴の中でブレーキ倍力装置が追加されているようですね。

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高	420×163×129ｃｍ	車両重量	990ｋｇ	エンジン/排気量	水冷直列4気筒DOHC/1570ｃｃ
最高出力	109ｐｓ/6000ｒｐｍ	サスペンション	F:ダブルウイッシュボーン＋コイル/スタビ R:：ーリング・リンク＋コイル/スタビ	ブレーキ	F/R　　ディスク
変速機	5段MT	最高速度	185ｋｍ/ｈ	走行距離	77000mil

　　　　　　　　　　　　　　　　　◆　コプリスクラブ取材記　◆

今回は素晴らしい子を取材させていただきました。
大好きな車の中の1台です。
以前から車お尻フェチを公言してきましたが、すべてのスタートはこの子”デュエット”のお尻からなのですよ。

なんてセクシーでなんてキュート・・・。年頃のイタリア娘のまさにそれです。
「ボートテイル」と称されるのですが永年に亘って生産されたアルファロメオスパイダーの原型ですね。

よく最初期型がデザインにおいて最高だと言われますが、皆さんもご納得かと思います。

最近市場で”デュエット”を見かけることが少なくなりました。
1750スパイダーベローチェや1300ジュニアでしたら多少は見かけたりもするのですが1600となるとなかなか・・・・。

また取材にあたりオーナー様と楽しい時間を過ごさせていただけたのも今回の宝物です。

オーナー様は齢70歳とのことですがそれが洒脱でかっこいい。また博識です。

今回のご紹介は、時間はかかってもいいから価値がわかって本当に大事にしていただける方に託したいとの思いからです。

そういう意味でやはり次なるオーナー様は、こだわりのアルファフリークの方がベストかなと思っています。

まずはご検討ください。

車両は静岡県西部。

見学の際は私も同席いたしますのでご安心ください。

2020/8
コプリスクラブ　代表　影山雄三

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ＳＥiyaaセイヤー・ファミリー加盟店募集

現在大変希少なボートテール。”デュエット”と呼べるのはその中でも1600ｃｃの個体のみ。
1750、1300スパイダーは各々「スパイダーヴェローチェ」「ジュニア」というのが正解なのですよ。

出品地　静岡県

*一時抹消でのお渡しとなります。（現在ナンバーはついております）

*個人売買ですので消費税はいただきません。

掲載車両に関しての質問及び購入、見学のご希望は下記までご連絡願います。

Ｃｏｐｒｉｓ　Ｃｌｕｂ　代表　影山まで　h・fone:090-4257-9113 　e-mai：copris@zc4.so-net.ne.jp

◆　出品車両募集　◆

◆大事な愛車の出品ご希望の方は携帯もしくは上記メールまでご連絡ください。
出来る限りご自宅まで取材に伺い、責任をもって私がページを作成いたします。

ＳＥＩＹＡＡでは、安心して次の方へ受け継がれるように、随時、購入・見学者様の身元確認などの多数の業務を行っており、所有者に直接連絡を取った者＋受けた者（オーナー）は、ペナルティ（規約違反）として、ＷＥＢ上に身分を掲載する、または、迷惑料１万円～を請求しますので、マナーをお守りください。

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