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★またひとつ、大切な思い出が、新たな趣味人の方へ、受け継がれて行きました★
SEIYAAセイヤー 愛知県代表加盟店 影山
◆ただ今出品中のBMWは、こちら です。◆
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'68 BMW 2000 |
BMW2000 今回ご紹介するのはBMW2000です。現在コレクターズアイテムとしては02シーリーズとくらべてあまりお目にかかることができない車種かもしれません。 実は情報も決して多くなくこのページを作る際の資料集めに苦労しました。 エンスー市場においては2枚ドアのクーペモデルである2000CとかCSの方がかえって流通しているようですね。 さてこの2000の前身であるBMW1500の開発から現在の3.5.6.7シリーズに至る歴史までご紹介したいと思います。 第二次世界大戦後、連合軍により航空機エンジン関係の製造を禁じられていたBMWは、1948年の操業再開以後、BMW502や503などの大排気量V8エンジンを積んだ、コスト無視ともいえる高級車と、イタリアのイソのライセンスで生産するイセッタと発展型のBMW600らいわゆる「キャビンスクーター」だけという、両極端のラインナップしか持っていませんでした。復興が軌道に乗り、経済力が安定してきた1950年代末の西ドイツ国民の間で需要の伸びが期待できるのは中・小型車であり、このクラスに持ち駒を持たないBMWは深刻な経営危機に陥り、ダイムラー・ベンツによる吸収合併が噂されるほどだったのです。しかし何とか破産を免れたBMW社は立ち直りのための第一作としてBMW700を発表しました。リアに積まれたエンジンこそイセッタとじ2気筒エンジンでしたが、「普通の」自動車のレイアウトを持ち、当時若手として売り出し中であったジョバンニ・ミケロッティーによる清新なデザインの2ドアボディも好評を博したのです。BMWは、この700で当面の時間稼ぎができ、将来の主力商品となるべき小型乗用車の開発のための銀行融資が得られるようになったのですね。
BMW1500の排気量は次第に拡大され、1963年に1,773ccのBMW1800、1964年には中間車種として1,573ccのBMW1600、1966年には1,990ccのBMW2000とバリエーションを増やしました。1500は1966年、1600は1968年に打ち切られたのですが、1800と2000が存続し、ボディーやシャーシの基本構造は変えずに1972年に5シリーズの源流たるE12モデルが登場するまで生産されたのですね。 1967年には6気筒エンジンを搭載した一回り大きいサイズの4ドアセダン・BMW2500/2800(E3系)が登場しました。これは、当時、高級高性能車種をラインナップするメルセデス・ベンツに対抗するために発売され、現在では7シリーズに発展しているのです。 1968年10月のフランクフルト・ショーでは、BMW2000C/CSにもM30系の6気筒エンジンが搭載され、フロント周りをBMW2500/2800と同様の丸型4灯式ヘッドライトによるデザインとした2800CSを発表しています。こちらは今日の6シリーズへと発展しているのですね。 |
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exterior1 |
個性的な2000C/CSと比べてエレガントな2000のフェイス 私はこちらの方が上品で好きです。 |
ボディーの状態は元色で全塗装を施されていますので本当に美しいです。美しいその形状にピッタリなアイボリーホワイトですね。上品です。 サイドモールやFグリルはオリジナルだけにアルミ素材固有の表面の腐食(白錆)が散見されるのですが、ピカールで磨いてあげれば美しくなるかと思います。(そのレベルです) メッキ部分も美しいですね。 特徴的なFグリルはどこか女性的でエレガントです。ボディーに錆や傷、へこみなど皆無です。すごいことですね。 エクステリアは完璧なオリジナルです。余分な改造は一切ないのですね。 |
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Fフード 大きく開口しますので整備性はよさそうです。 |
どこか女性的ですよね |
こうやってみると後年の02シリーズに通じるボディーシェイプですね |
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使い勝手のよさそうなトランクリッド ガバッと開きます |
exterior2 |
サイドマーカー オリジナルだけに経年により微妙に退色しているようですね。 | |
こういう部分も細部にわたって仕上げられています |
バンパーのメッキも美しいですね |
オリジナルのホイールキャップ BMWのマークは多少退色しています。 | |
interior |
コクピットは本当に状態がいいのにびっくりです。ステアリングやF・Rシートにはほとんど使用感がないのです。 室内のカーペットもオリジナルです。ダッシュにヒビなどありませんし木部の状態も秀逸です。 ラジオも当時物ディーラーオプション(鳴ります) クーラーも国内であと付けされたサンデン製コンプレッサーの吊り下げ式(冷風は出ていました) よくこの状態で残っていたものだとびっくりです。 もちろん元車を改めて仕上げているのですが、オリジナルの状態の良さがあってのことでしょう。 |
ウッドパネルの状態は秀逸です。ひび割れなどありません。 長年室内で保管されてきたため紫外線による劣化がなかったのですね。 |
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オリジナルダッシュボードにクラックや割れなどありません。 |
助手席にはアシストグリップが備わっているのですね |
メーター読みで53451km 状態を見れば実走だと思います パネルの木部にクラックやはがれなど発見されませんでした。 |
オリジナルのステアリング いい感じですよ 後年に社外品に置き換わっている個体が多いのですがオリジナルが残っているのは貴重ですね。 |
機能的でシンプルなコクピットです。清潔感にあふれています。 |
フロントシート 表皮の素材は分厚く破れやほつれなどないことに驚愕です。 |
オリジナルのリアシートほとんど使用感がないのです。状態は秀逸です。 |
フロンシート裏のポケット・・。ほんと使用感がないのです。 |
輸入時に日本国内でセットされたと思われるスピーカー 音はまあこんなものでしょう。 |
こちらも当時物の”ナショナル製”のラジオ ディーラのオプションだったのでしょうね。しっかり音は出ますよ。 |
ドアの内張りオリジナルです。破れなどありませんし、 45年前の個体ですが正直使用感がないのです |
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オリジナルのペダルなのですがあまり使用感がないのです。 走行距離はおそらくメーターとおりでしょう。カーペットもオリジナルなのですが、状態の良さに感心しました。 |
サイドシル きれいなものです |
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気になるドア下部ですが錆等発見されませんでした。 |
トランクルーム 結構広いのに驚きました ルーム内は塩ビ素材で覆われています。 多少時代がかっていますが、使用感はあまりありません |
トランクルームのパネルを外すとご覧のとおりスペアタイヤとガソリンタンクが。すべて取り外してボディー塗装されているため細部もきれいです。小錆等発見されませんでした |
フロントパネルのカーペットをはぐってみました。当然ですが腐食による穴などありません さすがドイツ車とでもいうのでしょうか、分厚い防錆WAXで覆われています。 黒く見えるのがそれですね |
今回レストアされる際に天井はすべてきれいに張り替えられています。 表皮の汚れや無粋なたれなどありません |
mechanism |
今回のレストアに当たり基本的にオリジナルを基本にしながら消耗パーツは新たに差し替えました。 保管期間が長かったこともあり(走行距離は短いのですが)調整はご苦労されたようです。 当日は助手席で短時間ではありますがドライブを楽しみました。始動、アイドリング、加速 エンジンは安定しています。 ミッションのつながりもよく異音などなかったことをご報告いたします。 クラッチ操作には多少コツがあるようでしたが、これも現車の個性なのでしょう。 |
直4OHCエンジン シングルキャブとなります プロの手できっちり調整されています。 |
ミッションハウジングです |
レストアするにあたって燃料ポンプはミツバの電磁ポンプに置き換わっているのですが信頼という点では至極当然でしょうか。 オリジナルの機械式ポンプもとりあえずセットされています |
右に見えるウオッシャー液タンクはもともとは吊り下げ式のパックのものだったようですがカークーラー搭載時にコンプレッサーセットのため現在の場所に移動されたようですね |
BMW2000のボンネット裏の遮熱シュラウド・・・。いい仕上げです | |
others |
床下をご覧いただいても腐食など発見されませんでした。 そもそものベースがよかったのと丁寧な仕上げが施されています |
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リアトランク下部の仕上げ 丁寧です |
純正シートのスライド用ノブ 古い個体ですとさびて動きが渋いのですが 問題はないようです |
ドアのヒンジ部分の仕上げ 丁寧です |
新車当時からの吊り下げ式カークーラーです。コンプレッサーはサンデン製 ジャパーニーズメイドです。取材当日は暑い日でしたがそれなりにきいていました。 |
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◆ コプリスクラブ取材記 ◆ 今回は四国にうかがいました。片道 車で6時間の距離です。 以前にロータスヨーロッパを納車させていただいたお客様からアルピーヌA110の取材ご依頼でうかがった次第です。(A110は別ページでご紹介いたします) 実はその際にBMW2000を見てもらいたい人がいるからついでに行ってくれないかとご紹介をいただきました。 本当にありがたいことです。感謝感謝です。人のつながりの大事さをいまさらながら感じた次第です。 現車(BMW2000)を拝見してまずはびっくりです。美しいのです。 確かにエンスー車としては2000C/CSと比べてマイナーかもしれません。が、今日のBMWを語るうえで決して忘れてはいけないシリーズなのですね。 そのエレガントな形状と内外に渡ってきっちり仕上がった美しさ。BMWフリークだけではなく、旧車好きなかたの奥様向けに最適な1台ではないでしょうか。(何と言ってもクーラーききますもの) もともとは1968年に輸入されて以来ワンオーナーの個体でした。地元でも有名な素封家だったようですね。残念ながらというか結果としてラッキーだったのはあまり利用されることもなく、長い間室内(倉庫)で保管(放置)されてきたことです。 紫外線で劣化することなく木部やプラスチック部分(あまり使われていないですが)の状態もよく保存されてきました。 もちろん天井のたれやボディー塗装の経年劣化はあったようですが復活されるに当たり300万ほどかけて機関の調整整備も含めてレストアされています。 当然国内にないパーツはドイツから求め、それでも不足したパーツはわざわざもう一台BMW2000を求められて部品どりに使われたそうです。(部品取車も今回お付けいただっけるとのことです) 正直いい個体だと思いますよ。 これだけの状態のオリジナル車はなかなかお目にかかれないでしょう。 今回ご紹介させていただくに当たり、できましたらこだわりのあるBMWフリークのお手元かエンスー車に造詣の深い方のもとに嫁いでいただけたらと思いました。 重ねて申し上げますか限りなくミントに近い個体です。 現車は徳島県にございます。 ぜひ一度見学にお越しください。 ご連絡お待ちいたします。 実走行距離 53451km 車検は平成27年5月まで 2014./6/5 |
2014/6/12追加画像
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